あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「兄ちゃん、ごめんな。

…全部、俺がここに居るせいだ!」

そう言って泣きじゃくる俺に、

「そうじゃない。

誰も、…誰も悪くなんてない。

きっと、誰だって何か抱えてるんだ。」

と静かに言い、慰めてくれた兄貴。

――兄貴は、優しすぎるんだ。
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