あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「何で、何で

兄貴が、兄ちゃんが、

殺人鬼なんだよォ――!」

俺は、兄貴のことを何も知らないクラスメイトから

そんなことを言って嗤われているのが許せず、暴れた。

「うっわ、怖えぇー」

「やっぱ、殺人鬼だよな」

そんな声に尾ひれがついて広まっていき、いじめへと発展していった。

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