あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「お、俺は、助かったん、だよな…。

死んで、ない…よな…。」

「うん。

…もう、大丈夫、だから。

ここはお父さんに任せて、

安心、して…。」

屋上で、俺らは、

二人で泣いた。

――日が暮れるまで。
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