あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-
(あの時から、俺は、青空のことを好きだと
はっきり認識するようになったんだな…。)
青空の言葉が、蘇る。
「あのね、言っておくけど、
穂乃果は噂を広めてないから、それだけは分かっておいてほしい。
穂乃果は止めてっていったのに、刃が聞かなかったらしいからさ。」
(何で、青空はそこまで人に優しくできるんだろう。)
――それには、警官である父への憧れもあるだろうが、
また別の理由もありそうだと感じたのである。