あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

教室に着いた時、悠がこちらに向かって走ってきた。

「美唄~!久しぶりー!
てか、頭痛大丈夫?大木が、美唄に言い過ぎたって反省してたわよ~。」

「そっか。ありがとう。」

と私は愛想笑いをした。

(朝休みに喋ったとこじゃん。)

なんて思ってしまったけれど。

「あれ、穂乃果は?」

今まで、いつメン――穂乃果も含めた三人で弁当を食べていたので、
私は悠に尋ねた。
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