あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

職員室で、大木に電話を渡された。

「え?」

「早く出ろ。」

そういう大木に従い、電話を耳に当てると…

「…うっ、うっ…

…美唄?…ぐすっ…

お父さんが、…お父さんが…」

お母さんの声だ。

珍しく、すすり泣いている。
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