あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

はぁ…はぁ…

「どちら様のご家族ですか?」

息を切らして病院に着くと、

看護士さんが尋ねてきた。

「青空…です…。」

「青空さんですね。

…こちらへどうぞ。」

名乗ったとたん、看護士さんの顔が少し曇ったのが分かる。

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