あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

(な、何、これ…

誰か、夢だと言ってよ…)

管まみれのお父さんの息は、

今にも消えていきそうなほどか細い。

がたいのいい体が、血まみれになっている。

「み、う…

まっとう、に、生き、ろ…」

「お父さん!」

私とお母さんは、飛び上がってお父さんを見た。
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