あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

しかし、その瞬間。

ピーーッ

冷たい、冷たい機械音だけが、空虚な空間に鳴り響いた。

「しっかりして、あなた!」

気が狂ったように、お父さんの体をゆする、お母さん。

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