あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「あ、ちょっとあなた!

うちの夫…晴治を死なせておいて、

自分は平気な面して歩いているんですか!

何なのよ!非人道にも程があるわ!

また自殺未遂をしておいて、

駆け付けた晴治が崖から転落するなんて…

そっちが死ねば良かったのよ!」

「落ち着いて、お母さん!」

私は、もう何なのか分からないまま、彼女を止める。
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