あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「自殺未遂なら、

彼だって悪気があったわけじゃ…」

私の言葉を遮るようにして、

「あなたは黙ってなさい!

大体ね、あんたの家はヘンだって、近所では有名なのよ!

親はいないし、孤児が二人で住んでいるし、おまけに自殺未遂ですって!

それに美唄、そっちの人と同じクラスだったらしいじゃない!

気を付けなさいよ。人殺しの弟なんだから!

あー、怖っ。」
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