あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

最初は、"これはきっと嘘で、

悪い夢で、

お父さんはまた帰ってくる"のだと信じていた。

――信じたかった。

けれど、この満ちている暗い哀しみは、

その希望をどこかへ追いやってしまった。
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