あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-
(別に、私は委員長メガネの横じゃなければ、
誰でもいいんだよね…)
皆から、委員長メガネと呼ばれている奴――根倉 学志(ねくら がくし)は、
ちょっとした規律にうるさいから面倒である。
「美唄、隣になりたいね~!」
悠がこっちの方を振り返って言ったけれど、
「お前らは、授業中うるさくなる可能性があるから離すわ。」
大木が、うざい笑みを浮かべながら、無慈悲に言い放った。
「ハァ?」
睨みながらそう返した悠は、大木に対して冷たい。