あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

左の席の、永遠をチラッと見ると、

「…暑いな。
――もう、夏か。」

永遠は、うちわを仰ぎながらシャツをパタパタさせ、
頬杖をつきながら、独り言のようにボソッと呟いた。

(何だか、変な気分。)

今日の私は、五限目の英語の時間からちょっと変だ。

永遠の顔を見ただけで、胸の鼓動が聞こえるのだ。
< 49 / 731 >

この作品をシェア

pagetop