あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

"この長ーい長ーい下り道を~♪
あなたを自転車の後ろに乗せて~♪"

私のスマホが、鳴った。

けれども、そのメールを見るのは後回しにした。

何たって、ゲームの夏イベントときたら
島級だから――何としてもクリアしなきゃいけないんだ!

その時、スマホの画面が夕日を反射して、

眩しくなり見えなくなった。
< 55 / 731 >

この作品をシェア

pagetop