あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「ご卒業、おめでとうございます!」

校長がそう言って、

ひとりずつ名前が呼ばれる。

「三年一組 青空 美唄!」

「ハイッ!」

私は、声が裏返らないように気を付けながら、

大きな声で返事した。
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