あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

手紙を読み上げる時に、

私は手が震えた。

(私が大木へのメッセージ代表に選ばれたのはびっくりしたけれど、

それだけ私もお世話になったからなぁ)

「先生、最高っす!」

「まじ、ハンパねぇ、大木!」

「桜ちゃん泣かせたら、許さないぜ?

俺、桜ちゃんのファンだから!」

そういう皆も、涙を拭っている。
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