あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

そうやって僕が、防波堤の上にある塔から見とれていると、

彼女の麦わら帽子が

風で飛ばされる予感がした。

(これは非常にまずいぞ。

このままだと、

彼女はそれを拾おうとして

海に落ちてしまうだろう。)
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