あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-
「うるせぇな。じゃあ、青空はそんなこと言って威張れるのかよ。」
大木の反撃に、私はクリティカルダメージ※をくらった!
「うっ、先生、ちょっと頭痛いんで保健室行ってきます。」
そう言うと、私はそそくさと教室から出て走っていった。
「おーーい!そんな言い訳が通じるとでも思ってるのか!
後で、職員会議で言いふらすからなーっ!」
大木のそんな声も、もはや私の耳には届かなかった。
※クリティカルダメージ…攻撃が相手の弱いところに直撃し、普通よりも大きなダメージを与えるもの。くらった側は、即死することもある。