あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

僕は急いで塔の階段を駆け下り、

防波堤の上で

バランスを崩している彼女を

支えた。

「あ、ありがとうございます!」

そう言って、彼女は

春の光のように笑った。
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