あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

私は、身動きが取れないまま、

どんどん迫ってくるそれらの声に

かき消されそうになる。

耳をふさいで辛抱していると、やがて、それらは消え去ってゆく。

すると、次は

がたいのいいおじさんの警察官が、

優しい目でこちらを

見ている。
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