あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-
己を責め立てる、自虐の念。
少し、涙が出た。
(あれ?何でこんなに永遠に気分を左右されてるんだろう…。)
さっきから、気付けば永遠のことばかりだ。
しかも、どこか温かい気持ちで。
(分かんないよ。これじゃあまるで、
中学のともくんの時みたい…。)
ともくん…長谷部 智樹(はせべ ともき)は、私の幼馴染だった。
小学校から中学校まで同じで、私の、初恋の人。
でも、高校からは引っ越して、県内有数の進学校に行ってしまった。