あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「ただいま!

兄貴!」

「おぉ、

お帰り、春人。」

――彼はもう、四十五歳だ。

「俺がいない間、

警察にお世話にならなかったか?」

相変わらず無精ひげを生やした兄貴に尋ねる。
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