可愛い人の飼い方

声の主は私の幼なじみ、楠木 匠だった。
彼はニコニコと陽気な笑顔を檻の間から覗かせていた。
「匠？えと…これはどういう事？」
「あれ、まだ気づかない？それ、俺がやったんだけど」「匠が…？え、どうして？まるで監禁よ？これ」「うん、監禁だね！」彼のあまりの陽気さに腹が立ってきた私はつい怒鳴ってしまった。「監禁って分かってるなら出してよ！」