俺様上司に、永遠の愛を誓え
もうどれくらい時間が過ぎたのか、わからなかった。

夜の冷たい風が吹くさ中に、いつまでも外で待っていると、爪先から寒さが込み上げてくるみたいだった。


そこへ、電話がきて、

「……終わったが、もう帰っただろうな、まゆ?」

と、訊かれた。

「……帰って…ないです……」

答えると、

「……なんでだよ、もうあれから一時間以上たってるんだぞ…なんで、帰らなかったんだ?」

そう、言われた。



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