俺様上司に、永遠の愛を誓え
待ち合わせ場所に立っていると、部長が走ってきて、

私の前で、「ハァ…」と、息をついた。

「……どうして、こんなに遅くなるまで…待ってるんだよ…」

走ったせいで乱れた髪を、掻き上げる部長の顔を見上げた。


「……だって、帰ったらもう……デートできないと思ったら……、なんだか帰れなくて……」

「また、仕切り直せばいいだろう……なのに、こんな時間までとか……」


腕をぐっと引かれて、

「体…こんなに、冷えてるだろうが……」

胸の中に、身体ごと抱き込まれた。



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