俺様上司に、永遠の愛を誓え
ソファーに座る部長の足元に行って、膝に頭をもたせかけた。


「なんだよ…床になんか、座って」


「ここがいいの……膝の上…コロンの香りもするし……」


「おまえ、俺のつけてるコロンが、好きなのか?」


「うん、好き……圭吾の匂い…」


「コロンなんて、営業で人に会うことが多いから、つけてるだけだがな…」


「……会社でも、通り過ぎると、ふわっと香って、いつも振り向くの……」


「そうか、おまえが気に入ってるなら、よかったよ…」


頭の上で、部長がゴクリとロックを飲む音と、氷が微かにカランと揺れる音がした。




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