俺様上司に、永遠の愛を誓え
「……俺は、そんなに年齢がいかない内に、営業部の部長に抜擢されて、やりがいを感じる半面で、重圧も感じていた……」
部長の手が、私の髪をそっと撫でる。
「……そんな中で、部下を従えようと怒りの感情にかまけている内に、俺は、冷徹な俺様上司と言われるようにもなっていて……」
撫でる手を止めて、ひと息を吐いて、
「……おまえにも言ったように、それでもよかったんだ……。それで、俺を恐れてでも部下が従ってくれるのなら……だが、」
と、部長が言葉を切った。
「……だが、それがきつい時もあったのは、事実だ…。
……俺は、自身の重圧に、押し潰されそうになることもあって、
その度に、こないだの件のように切れて苛立って……そんな自分が、許せなくもなって……」
部長がバーボンを飲み干して、そのグラスを受け取って、新たにロックを作った。