俺様上司に、永遠の愛を誓え
「…ねぇ、まゆ…?」
と、恵利が遠慮がちに話しかけてくる。
「何…恵利?」
「うん…部長がいなくてさ、まゆは寂しいんじゃないかと思って……」
恵利が私の表情を探るように、上目づかいに見る。
「うん…寂しいけどでも…大丈夫だよ…」
「本当になの…? なんか辛そうだよ…まゆ」
恵利が自分までも辛そうな顔をする。
「……約束したから、寂しがらないって……」
「約束…?」
「うん…」と、うなづく。
「……私が寂しがったら、部長だって仕事がしづらくなるから、だから泣かないって約束したの……」