俺様上司に、永遠の愛を誓え
第5章「真愛」

1

家に帰り着いた私は、真っ暗な部屋の中に座り込むと、

携帯を手に取った。


コール音が、一回、二回…と続く。

五回目が鳴って、もう出てくれないかもと思っていたところへ、


「……まゆ、か?」


と、部長の声が聞こえた。


「……圭吾……」


名前を呼んだきり、その後を続けることができなかった。


「なんだ…どうしたんだよ……?」

「圭吾……」

聞こえる声に、くり返して呼ぶ。




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