ただお前を愛してる。⒉


レイ「ごちそうさま!!」



ミユ「お粗末さまでした」





レイはペロリとオムライスを食べてくれた。




ミユ「レイ、ついてるよ。」






レイ「ん?ここか?」






ミユ「違う、ここ」






そう言って私はレイの口元に手を伸ばした。



ミユ「とれた。」





そう言って私がレイの口元についていたオムライスを食べると





レイは顔を真っ赤にした。






レイ「なっ……」






いつもレイがしてたことなのに……




照れてるのかな?





ふふ。可愛い。





ミユ「レイ、愛してるよ。」







レイ「はぁ!?」






もっとレイは顔を真っ赤にしてしまった。





ミユ「レイがいつも言ってくれたこと。
私から言ったことなかったなぁって。」







レイ「そんなの、俺の記憶がもどって、
お前の好きな俺に言ってやれよ。」






ミユ「私は今のレイも好きだよ。
だって同じレイでしょ?」






レイ「そうだけど……」






ミユ「それに、決めたの。
レイが意識不明になった時、ちゃんと言葉にすれば良かったなぁって。
だから、これからは私、ちゃんと伝える。」






レイ「そっか……」






ミユ「ほら、レイ。お風呂入ってきなよ!もうわいてるから。」




レイ「あ、おう。」






ミユ「服はもう置いてあるから。」






レイ「サンキュ」






ミユ「それとも一緒に入る?」





レイ「はぁ!?」





ミユ「いつも、一緒に入ってたんだよ?
さっき、レイもいつも通りしてって言ってたし……」





レイ「ひとりで!!入ってくる!!」





レイはタコみたいに真っ赤にして
お風呂場に行った。






やっぱり覚えてないんだね……







記憶戻るよね?



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