ただお前を愛してる。⒉
風呂からあがるとミユはソファに座って何かを書いていた。
レイ「何書いてんの?」
ミユ「日記」
へー。
俺なんて所々しか書いてなかったのに
こいつはこまめに書いてそうだ。
ミユ「ほとんど、レイのことばっかりだけどね。」
そう言ってミユは俺に微笑んだ。
レイ「あのさ、事故ってどんな事故だったんだ?」
誰も教えてくれたなかった。
多分記憶が混乱するからってことなんだろう。
でも、もう知ってもいいよな?
ミユ「車に引かれたの。」
俺、とびだしたんかな?
バイクに乗りながら、信号無視はしょっちゅうだった。
ミユ「私をかばってレイが引かれたの。」
レイ「へ……?」
ミユ「今でも後悔してる。
何であの時手、離したんだろって……
何で……っ」
ミユは震える声で 話してくれた。
ミユの目の前で俺は引かれたのか。
レイ「もう……いい。話さなくて。」
これ以上ミユが悲しんでる姿は見たくなかった。