ただお前を愛してる。⒉


色々検査を終え、医師の元へ






医師「……率直に言いますと」











「ガンです。」





私は頭をかなづちで殴られたような衝撃が走った。











ミユ「へ?はい?」







医師はなにを言ってるの?








医師「急に言われてもなかなか受け入れることが出来ないと思いますが……」








ミユ「ガン……ですか」








医師「しかもだいぶ前からです。

多分五ヶ月前くらいからだと……」









レイと付き合って一カ月たったぐらいからか……






あの頭痛はそうだったんだ







ミユ「私はどうなるんでしょうか。
死ぬんですか?」








自分でも驚くほど冷静だった。




人って本当に驚いたら意外と冷静なんだな……







医師「幸い日がたってるのにも関わらず
あまり進行してません。
しかも悪性ではなく、良性なので
治療すれば治りますし、このままだったら、治療しなくても心配はないでしょう。」










あ、大丈夫なのかな?







ミユ「じゃあ、入院とか手術はしなくていいんですか。」






医師「はい。頭痛を抑える薬だしておきますね。月に1度は受診して下さい。」








❥❥❥







病院からの帰り道。







ガン……か。








まさか自分がそんな病気になるなんて。







レイに言うべきなのかな……?








どうしよう……






医師は大丈夫って言ってたけど



レイのことだから心配しそうだなぁ








もし……







もしね。




病気が進行したらレイに言おう。









進行しない場合だってあるし。








「きっと、大丈夫。」







「私は、大丈夫。」









自分に言い聞かせるように言った。




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