ただお前を愛してる。⒉

それから毎日通い続けた。

レイは私に会う前まで凄い口が悪くて、喧嘩ばっかりしてたらしい。
私の知らないレイ。どんな人だったんだろう。



レイ「また来たのかよ……。」


ミユ「来ちゃった!」


今日は1人で来た。


レイ「お前も毎日飽きねぇな……。」



レイは呆れてるけど帰らせようとは
もうしなくなっていた。


嬉しい。ちょっとでもあなたに近づけたかな……


ミユ「りんご持ってきたんだー!
食べよー」


レイ「ああ」


レイは私がりんごの皮を剥くのを黙って見ていた。


ミユ「はい。出来た!」

りんごにフォークをさしレイの口に運ぶ。


レイ「……自分で食べれるんだけど」



ミユ「はやく!」


医師に言われた通り私はいつも通り。

だってレイ「自分で食べれねぇから食わせろっ」って言って私に食べさせてたからね。

なんと言うか甘えん坊……?

あの時は、恥ずかしかったけど、今思うと何だかレイって可愛いとこあるよね。



レイは諦めたのか


シャリ……


食べてくれた。



ミユ「美味し?」

レイ「ん」

顔真っ赤だ……

照れてるのかな。可愛い!!

私は嬉しさのあまりニヤニヤしてしまった。

いつもと立場が逆だ。
私が照れてレイがニヤついてる。


レイ「何ニヤついてんだよ……!」


ミユ「いつもと立場が逆だなって思って……ふふ」



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