ただお前を愛してる。⒉

〖レイsaid〗


立場が逆?
俺いつもこんなことしてたのかっ!?
俺何してんだよっ!?


あー。マジ分かんねぇー。
この女、マジで俺の何だったんだよ。



レイ「お前さ、俺とどーゆー存在なわけ?」


すると、ミユは俯いて黙った。



何だよ?
さっきまでめっちゃ喋ってたくせに。


ミユ「どーゆー存在なんだろうね。ただ、レイはいつも私のこと守ってくれてたよ。
レイ、ありがとうね。」



レイ「礼言われても俺、分かんねぇし」


ミユ「私が言いたかったから良いの」


レイ「マジ意味分かんねぇ」


ミユは独り言のように言った。

ミユ「私ね、思ったの。ちゃんと気持ち伝えようって……
今回みたいにレイが私の前から消えたらどうしようって……っ
だから、ありがとう。生きててくれてありがとう。」


泣きそうな顔をする彼女を見て俺は何か悲しくなった。お前は誰なんだ?俺とどーゆー関係なんだ?何で俺は覚えてないんだ?


分かんねぇ。

思い出せねぇ。


ズキン

ズキン


あー。頭痛てぇ。



ミユ「思い出さなくていいからね。」

は……?









ミユ「私が思い出させてあげるから。」


ミユの笑顔はとっても眩しかった。


俺はその顔を見たことがないはずなのに
何故か懐かしかった。


その時思ったんだ。コイツはぜってぇ大切な存在だって。何故だか分かんねぇけど。


ぜってぇ思い出してやる。

何が何でも。
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