哭く花

しかしそれでも、時間が経つにつれ、

心臓の鼓動は早くなるし、落ち着きもなくなった。

4時間の授業と、掃除と終礼でおわる午前日課も、遂に掃除まで来てしまった。

授業も終始落ち着きのない私に、

夢ちゃんが後ろから何度も大丈夫?と声をかけてくれた。

チャイムが鳴り、4限目の授業が終わる。

みんなが立ち上がり、それぞれの掃除場所へと散っていく。

校庭の草花や木のお世話を3年間やっている私と夢ちゃんは、外へと向かった。
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