哭く花
ほぼ、夢ちゃんが引っ張ってくれたと言ってもいいくらいの走り。
風をきって、とっても気持ちが良かった。
「ふう〜間に合った間に合った!」
「、よかったあ」
無事に校門を通過した私達は、靴箱で座り込んで息を落ち着かせた。
どうせ先生も遅刻だ。
ねえ、お話しない?の夢ちゃんの誘いもあって、
少しくらいなら、と二人でそこで話すことに。
私は少し重くなる口をもごもごして、
夢ちゃんなら受け止めてくれる、
そう信じて、本当のことを話すことにした。