恋する地味子の恋愛マジック★
第一章
隣の席
『花代はパパとママの自慢のお姫様よ。』
両親は毎日のように私にそう言っていた。
私はそれが嬉しくて仕方なかった。
実の親に捨てられ私は飯田家の娘として飯田夫妻に引き取られた。
そうして、あっという間に月日は流れ。
私は高校二年生になってしまった。
両親の自慢のお姫様らしい私は...。
お姫様とはかけ離れた地味子になっていた。
こんな姿を見たら、亡き両親も悲しむだろう。
でも、仕方ないの。
私をこうさせたのは過去なのだから。
許してください。
仕方のないことだったのです。
そんな私は今日から新しい高校へ転入することになりました。
まぁ、理由は後程。
私は飯田花代。
高校二年生の17歳。
今日から栗栖高校の二年生です。