少女マンガ的社内恋愛
ステキな常務
お昼ご飯を食べ終わり、皆がエネルギーを回復したオフィス内は、一段と騒がしい。


「ハイ、その件に関しては………」


「この書類、コピーして貰えるかな?」


電話のコール音、デスクの開閉音、時計の秒針。


たくさんの音が溢れる賑やかなオフィスで、私はひたすらにパソコンを打ち続けていた。


――――カタンッ


「フゥ~~~!!ようやく打ち終わったぁ~~~~!!」


最後のエンターキーを押して、ググッとイスに座ったまま背筋を伸ばす。


「まーーーたアンタは、そんな年寄りクサイマネをして………もう少しお上品に出来ないワケ?」
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