少女マンガ的社内恋愛
素直な想い
カチコチと、時計の秒針の音が響き渡る。


たかが1つの時計の秒針の音が広い会議室に響き渡るワケが無いが、完全にフリーズした脳内にはまるで頭に時計を埋め込まれたかの如く大きく聞こえる。


「何、言ってるんですか……?常務……」


たった今私を抱きしめている人に言われたセリフが信じられなくって、私はうわ言みたいに呟いた。


常務が…私を好き?


確かにそう伝えられた気がするけれど、やっぱり聞き間違えなのかもしれない。


だって先程も思ったけど私はキレイでもカワイイでも無いし、スタイルだって抜群さなんて0だ。ってかマイナスだ。
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