少女マンガ的社内恋愛
無理矢理濃厚キスをお見舞いされ、普通ならブン殴ってしまいたいハズなのに――――…体が動かない。


その理由は相手が我が社の常務だからでも、抱きしめられているからでもない。


顔も体も、そして心も、熱くて熱くて堪らないのは…なんでなの…?


「常務………」


思わず広い背中に手を回そうとして、寸前の所で思い止まった。


まだだ…今はまだダメ……


―――今は?


それって今じゃなくなれば、抱きしめ返してもいいという事?


常務によって私の頭に浮かんだ様々な考えは疑問は、頬に軽くキスを落とした常務自身によって弾け飛んだ。
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