少女マンガ的社内恋愛
ジワッと熱い頬を手で押さえて固まっていると、常務の手がドアノブに伸び、そのまま倉庫から出て行った。


1人取り残された私は壁に寄りかかり、肺の空気を極限まで吐き出した。


「何なのよ、もう~~~…アレ本当に同一人物なワケ……?」


この約2週間の間、彼のアタックは凄まじかった。


一会社の重役じゃなくてホストなんじゃないかと疑問に思う位甘いセリフをポンポンと吐き、スキンシップも半端ない。


たまにドS攻撃もあるけど、告白前と比べたら格段に減った気がする。


『なぁ澄鳴、いつになったらオレの彼女になってくれるんだよ………』
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