少女マンガ的社内恋愛
「今年のクリスマス、澄鳴は常務と過ごすんでしょう?」


「ハァッ!?なんで常務が出て来るの!?」


横断歩道の信号が青になるのを2人で待っていると、燐に頭に特大の衝撃を打ち込まれる言葉を与えられた。


どうして私が3ヶ月近くも先のクリスマスを、常務と過ごす手筈になってるワケッ!?


「だってアンタ今、うちの女性社員達の憧れの的の高稲常務にアタックされまくってるのよ?3ヶ月も経ってたら、澄鳴も常務に落ちてるかもしれないじゃない」


ニヤリと笑う燐の姿は鬼ネコモードの常務の笑みと似ている気がして、思わずクラ…ッと目眩を起こす。
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