少女マンガ的社内恋愛
もしかしたらこの2人、前世では兄妹とかだったんじゃない?


「知、知らないわよそんな事っ!ホラ、早く行こう!」


一瞬頭を抱えてから、青に変わった横断歩道を速足で駆け抜けた。


相変わらず私と常務の事を知っているのは、社内じゃ燐1人だ。


燐にはあの動物園デートの後散々酔っ払い状態の私を常務に預けた事を責めたけど、逆にデートした事を根掘り葉掘り聞かれまくり――――…


『じゃあアンタ達、ちょっとは前進したのね!私ったらさすが~~~!』


こんな風になぜか鼻高々なので、やっぱりこの子には何を言っても無駄だと諦めたのだった。
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