少女マンガ的社内恋愛
扉を開けると、辻尾さんが今日もウェイター姿で一生懸命働いていた。


「お久し振りです辻尾さん。また来ちゃいました」


「いいよいいよ。売り上げアップは大歓迎だし」


「あの今日は同期と来たんですけど…席空いてますか?」


「空いてるよ。2人でいいんだよね?ではこちらへどうぞ」


私がパーチェに来たのは、常務に初めて連れて来られたあの日以来。


実は私からパーチェの話を聞いた燐がずっと行きたがってたんだけど、生憎仕事が立て込んでて…あれから半月が経ち、ようやく一緒に来られたのだ。


「そちらの方は…初めましてですよね?」
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