少女マンガ的社内恋愛
辻尾さんに案内されて2人してテーブルに着くと、彼が燐に話しかけた。


「ハイ、初めてです!澄鳴とは営業部の同期で…常務との恋愛成就応援隊隊長、小笠原 燐です!!」


「ちょっと燐!!アンタ何バカな事言ってるのよ!!」


席について早々突拍子もない発言を繰り出す燐に、私は慌てて牽制の言葉を出した。


燐には辻尾さんの事は、常務の中学時代からの友達で、裏の顔や本性の事も知っているらしい…そう話してある。


だけど常務が私を好きな事まで知ってるのかは分からないって、ちゃんと言ったのに!


まさかキレイに忘れちゃってるワケっ!?
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