少女マンガ的社内恋愛
何せあの隠れ腹黒の事だ。90%以上の確率で澄鳴に何かしら言うに決まってる。


以前飲み過ぎで意識飛ばした澄鳴をオレに押し付けた小笠原も、同期からオレと登暉が中学からの仲って聞いてるらしいし――――…絶対ワクワクモードオンなんだろうなぁーーー…


「とか言ってオレがパーチェに行ったら、本当にストーカーになっちゃうしな……」


「んっ?何か言ったかい?幸作君」


このバーのマスターもオレが高稲の常務で、二重人格者という事を知っている。


だが“人間そんなものだよ”と笑ってくれる穏やかさは、登暉には無い物だ。


「別に何も…」
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