少女マンガ的社内恋愛
幼き頃、よく宿題を教えてくれたり、遊んでくれたりした、澄鳴の4つ上のお兄さん。


「そうだよそうだよ!やっと思い出してくれたか!」


18年振りに再会したお兄さんの笑顔は、やっぱり妹とよく似ていた。


まっさかこんな所で鉢合わせしてしまうとは………テンションの上がり方も澄鳴によく似ている。


「なぁ今お前飲んでんの?1人ならオレと一緒に……あっ……」


ニコニコ笑いながら喋り続けていた進一朗さんは、ハッ…と口元を手で覆って気マズそうに目を逸らした。


「悪い…澄鳴から会社の新しい常務になったって聞いてたのに、つい………」
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