少女マンガ的社内恋愛
なんかこの事実、常務には言っちゃいけなかった気がする。


パッと手で口を押さえるも、すでに遅い。


「だったら尚更……だな。澄鳴。お前暫くオレの家に住め」


「………ハイ?」


常務がメチャクチャナチュラルに言い放った言葉に、私の脳内思考回路がプツッと遮断された。


今…常務、何て言った?


私の耳が正常に働いているなら、前の“オレとデート”以上の爆弾発言をした気がするんですけど……ッ!?


「常務、冗談はやめ……」


「冗談じゃねぇよ。冗談でこんな事言う程、オレはバカじゃない」


……ああダメだ。頭クラクラする。
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