少女マンガ的社内恋愛
「常務。なぜ私がアナタの家に住まなきゃいけないんですか!?全く意味が分からないんですけど!!」


いきなり常務室に呼び出したかと思ったら、オレの家に住め!?バカじゃないの!?


混乱で高そうなティーカップの取っ手を折ってしまいそうな程握りしめながら、私は常務に向かって叫んでいた。


「なぜって………好きな女の隣の部屋に空き巣が入ったって聞いて、のん気にそのまま住まわせるなんて出来っこないだろう」


スッと優雅に立ち上がった常務は、テーブルを迂回してこちらにやって来る。


そしてそのまま私の隣に腰かけ、優しく抱きしめて来た。
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